国産オオクワガタ(中国ホペイ)
飼育温度帯としては30℃以下、寿命は3年前後と長寿であり成熟するまでには、羽化して半年ほどかかります。性格は大人しくとても丈夫ですので、初心者の方にもお勧めです。
♂は飼育ケースの小又はミニ♀はミニケース程度を使用して、マットを敷いて軽く霧吹きをしてやや湿らせてエサ皿とゼリーを入れて飼育します。直射日光は生体が弱る原因となりますのでご注意ください。
ペアリング
♂と♀を交尾させる場合は、飼育ケースの小または中ケースにマットを敷いてやや湿らせてエサ皿とゼリーを入れてから、♂と♀を入れます。1週間ほどで交尾は済んでいるでしょう。エサ皿の下に♂と♀が一緒に居ればほぼ確実に交尾が済んでいます。
産卵セット
飼育ケースの中又は大ケースに産卵マットを5cmほど固く詰めてその上に産卵木を1〜2本置きます。更に産卵マットを産卵木が8割がた隠れるくらいにマットを入れ、ゼリーを2〜3個置いておきます。そこに交尾済み♀を入れて完成です。
*産卵木は水の入ったバケツに3時間ほど浮かべてから取り出して、日陰で半日ほど干します。その後、表皮をへら等で剥がした物を使います。
幼虫飼育
産卵セットを組んでから1か月半ほど経過したら、産卵木を取り出してドライバーやヘラ等で丁寧に幼虫を割り出します。出て来た初令幼虫は850cc〜1100ccの菌糸ボトルに入れます。3ヵ月〜4ヵ月経過したら2本目のボトルに交換します。♂であれば1400ccのボトルに♀であれば850cc〜1100ccのボトルに入れます。
*羽化するまでに必要となるボトル本数は♂で850cc〜1100ccのボトル1本と1400ccボトル2本〜3本♀で850〜1100ccのボトル2本〜3本となります。
スマトラオオヒラタ
飼育温度帯としては25℃以下が望ましく、寿命は2年前後と長寿であり成熟するまでには、羽化して4ヵ月ほどかかります。性格は攻撃的で特に♂は気性が荒くゼリーの交換の時には挟まれないように注意してください。飼育自体は簡単ですので初心者の方にもお勧めです。♂は飼育ケースの小♀はミニケースを使用して、マットを敷いて軽く霧吹きをして湿らせてエサ皿とゼリーを入れて飼育します。直射日光は生体が弱る原因となりますのでご注意ください。
ペアリング
♂と♀を交尾させる場合は飼育ケースの中を使用して、マットを敷いてやや湿らせてエサ皿とゼリーを入れてから、♂と♀を入れます。狭い飼育ケースを使用すると♂が♀を挟み殺す事がありますのでお勧めできません。必要以上に♂が♀を攻撃する場合は♂の顎をストラップで縛る方法もあります。
産卵セット
飼育ケースの中又は大ケースに産卵マットを5cmほど固く詰めてその上に産卵木(柔らか目の物)を1〜2本置きます。更に産卵マットを産卵木が見えなくなる迄固く詰めます。その上にマットを1cmほど軽く敷いてゼリーと止まり木を置いて完成です。
*産卵木は柔らかい物を水の入ったバケツに3時間ほど浮かべてから取り出して、日陰で半日ほど干して表皮をへら等で剥がした物を使います。
幼虫飼育
産卵セットを組んでから2ヵ月ほど経過したら、コンテナボックスなどに飼育ケースごとひっくり返してマットの中と産卵木の中から幼虫を取り出します。出て来た初令や2令幼虫は850cc〜1100ccの菌糸ボトルに入れます。3ヵ月〜4ヵ月経過したら2本目のボトルに交換します。♂であれば2300cc又は3200ccのボトルに♀であれば850cc〜1100ccのボトルに入れます。
*羽化するまでに必要となるボトル本数は♂で850cc〜1100ccのボトル1本と2300cc〜3200ccのボトル1本〜2本♀で850cc〜1100ccのボトル2本ほどとなります。
また♀の羽化が早いので♂の幼虫よりも低い温度での飼育管理が推奨です。
オウゴンオニクワガタ
飼育温度帯としては22℃〜25℃辺りが望ましく、寿命は1年程度であり成熟するまでには
3〜4ヵ月ほどかかります。性格は大人しく丈夫ですが、産卵させるのは少し気難しい所があるため中級者向けと思われます。♂は飼育ケースの小又はミニ♀はミニケースを使用して、マットを敷いてエサ皿とゼリーを入れて飼育します。直射日光は生体が弱る原因となりますのでご注意ください。
ペアリング
♂と♀を交尾させる場合は、飼育ケースの小にマットを敷いてエサ皿とゼリーを入れてから、♂と♀を入れます。1週間ほどで交尾は済んでいるでしょう。
産卵セット
飼育ケースの小にマット(水苔などでも良い)を3cmほど敷いてその上にカワラ菌糸ボトルの1400ccを置きます。ボトルのふたは取るか♀が潜れる直径3cmほどの穴を空けて下さい。あとはゼリーと交尾済みの♀を入れれば完成です。
*菌糸ボトルはある程度日数が経過した物(1ヵ月以上)を使用して下さい。
幼虫飼育
♀が菌糸ボトルに潜ってからから2週間ほど経過して♀がボトルの外に出て来ていたら取り出して下さい。菌糸ボトルは1ヵ月半ほど経過したらスプーンで丁寧に幼虫を掘り出します。出て来た幼虫は850cc〜1100ccの菌糸ボトルに入れます。3ヵ月〜4ヵ月経過したら2本目のボトルに交換します。♂であれば1400ccのボトルに♀であれば850cc〜1100ccのボトルに入れます。
*羽化するまでに必要となるボトル本数は♂で850cc〜1100ccのボトル1本と1400ccのボトル2本♀で850cc〜1100ccのボトル2本程度となります。
ニジイロクワガタ
飼育温度帯としては23℃〜25℃辺りが望ましいですが、ある程度の暑さや寒さにも耐えられるクワガタです。寿命は1年〜1年半と長寿であり成熟するまでには、羽化して3ヵ月〜4ヵ月ほどかかります。丈夫であり見た目が美しいので、初心者の方や女性の方にもお勧めです。♂も♀もミニケース程度を使用して、マットを敷いて軽く霧吹きをしてやや湿らせてエサ皿とゼリーを入れて飼育します。直射日光は生体が弱る原因となりますのでご注意ください。
ペアリング
♂と♀を交尾させる場合は、飼育ケースの小にマットを敷いてやや湿らせてエサ皿とゼリーを入れてから、♂と♀を入れます。1週間ほどで交尾は済んでいるでしょう。
産卵セット
飼育ケースの小又は中ケースに産卵マットを7割くらいまでカチカチに固めてから、その上に1cmほど軽くマットを敷いてゼリー2〜3個と木片を置いておきます。そこに交尾済み♀を入れて完成です。
幼虫飼育
産卵セットを組んでから1ヵ月半ほど経過したら、コンテナボックスなどに飼育ケースごとひっくり返してマットの中から幼虫を取り出します。出て来た初令幼虫は850cc〜1100ccの菌糸ボトルに入れます。3ヵ月〜4ヵ月経過したら2本目のボトルに交換します♂も♀も850cc〜1100ccのボトルに入れます。この2本目でだいたいの幼虫は羽化すると思います。
*幼虫飼育は菌糸ボトルでも幼虫飼育用のマットでも大きくなります。